一番近くにいる一番信頼できる人


いつも尽くして捨てられる女性の気持ちに寄り添って書いてみた。

 

人の気持ちなんて、分かったつもりでも分かり合えないのは知ってるはずなのに、傷付く回数が増えても増えても、また人を信じて、人の心を求めてしまう。

「この人は違うかも?」

「大丈夫!やっぱり信頼出来る人はいる!」

「結局、いつもと一緒か…」

「微かな希望駅」から心踊らせて乗り込み「言い聞かせ横丁」で一旦降りて気持ちを落ち着かせ、そして終点の「気がついたら1人駅」で、いつも途方に暮れる。

「もう信じない」

「最初から騙されたと思っておこう」

「あまり深入りせずに、表面上だけ仲良くしとこう」

そんな、意気込みも相手の積極的な態度により引き込まれ、いつしか相手の存在が自分の生活の一部となってしまう。

どこが表面上なんだ?自分の中の国家機密のパスワードをあっさり教え、マスターキーまで渡してるじゃないか。

それも知り合って、たったの3日で。

「でも、今までの経験は伊達じゃない!こっちはお見通しなんだから!どうせ、ここから冷たくなるんでしょ?」

そんな予防線を張り巡らせても、あの人は簡単にあなたの心に居場所を作る。

いや、あの人は作ってない。あなたが作らせてる。

あの人との時間が、そもそもあなたの居場所になってるからだ。

「なんか、最近は最初よりあの人の言葉が少なくなった。私に心許して慣れが出たのかな?」

「なんか、最近は最初よりあの人の返信が遅くなってる。そうだよね、仕事もあるし、いつもスマホを見れるわけないしね」

「返事が来なくなった。何か返信出来ない理由出来たかな?もしかしたら、スマホ落とした?」

今までの経験はどこ行った?予防線張り巡らせてたのに、なんで予防線をことごとく避けて、違う理由を探すんだ?

「分かってる、分かってるから言わないで!」

今度は違うと思い込み、最後はいつもの景色で、1人決意する。

「もういいや、もう人には期待しない!」

何回同じこと言った?何回宣言した?もういいだろ。

人を信用するのは悪くない。短所じゃない。長所だよ。人を求めるのも恥ずかしくない。損でもない。

人をすぐ信用するあなたは、一番信用出来る人間で、人の心を一番に求める、あなたは一番心が暖かい。

そんなあなたを、すぐに裏切る人間はあなたにとって必要ない人だよ。

だから、一番、人を思えるあなたが今度は自信を持って、人を信頼しよう。

 

あなたは人に心を求めるくせに、真っ先に人に優しい心を与えてる、一番信頼出来る人なんだから。