また悲しみが刻まれた


f:id:aonisai12345:20240331220523j:image

「騙されない知識が増えるということは、騙された悲しい記憶が、さらに心に刻まれたということだ」

 

悲しみの詩人 ビタミン・ジョージ

(2030年出版 星の数より騙されてより抜粋)

 

ジョージ詐欺にあってた、ホカホカの詐欺にあったばかりだが、俺という男はどんな男か?

 

過去の記事まで俺の記事を見ない人が多いとは思うから、まずは俺のしょうもない悲しい記憶を古い順から書いてみる。

 

小学校に入る前

 

近くに住んでる年上の男の子の家に、携帯ゲームを遊ぶために時間問わずに毎日遊びに行く、ちびっ子ジョージ。しかし、ある日曜日の昼、いつものように能天気に遊びに行くと家の中から男の子の母親らしき声で「また来た…」とジョージが迷惑がられてるのが分かる衝撃の言葉を聞き、ショックのあまり泣きながら家に帰り、その子の家に二度と遊びに行けなくなる。

 

中学1年生の時

 

サッカー部に入り、人生初のモテ期を経験し、絵に書いたように調子に乗り、天狗の鼻が伸びまくる。その偉そうな態度に同級生の不良が激怒。ジョージ、夏休みが終わった初登校の日に、クラスの人間に見守られながら不良にボコボコに殴られる。俺を好きと言っていた女子たちは蜘蛛の子を散らすようにいなくなった。その後に、その女子たちから机に悪口を書かれるという、傷口にデスソースを塗り込まれるような扱いを受け女性恐怖症になる。

 

高校生活3年間

 

入学式の日に、みさきちゃんという子に一目惚れ。ウブなジョージはみさきちゃんの前では北朝鮮の歌ってる女の子なみに動きがロボットのようになり、速攻で、みさきちゃんを好きなのが周りにバレる。みさきちゃんは見事に不良となり、不良のたまり場から俺の家にいたずら電話をかけさせ、俺はまんまと不良に脅される。高校の3年間は片思いの相手に馬鹿にされる3年間を過ごす。

 

就職してからの初めての恋

 

就職して小柄な年上の女性に恋をした。この時も周りにバレバレで同じ部署の男の先輩に恋の心配をされる。俺はその先輩に恋の相談をして、年上の女性の誕生日に高級腕時計をプレゼントをするなどして、男の先輩にもウキウキで報告をしていた。しかし、その先輩と俺の恋してる女性は陰で付き合っていたのだ。ジョージ、1人で号泣。これか大人の恋か、これが大人の世界かと初めての絶望を味わう。

 

借金を抱えてるシングルマザーと夜の街で出会う

 

出会ってすぐに「あなたがチュキだからー」とチャン・ドンゴンなみに1人で舞い上がるジョージ。女性が借金で苦しんでると知り、出会って1週間で120万を肩代わり。その後もご飯を奢り、新車を買ってあげ、さらには生活費を渡す日々を続けた。しかし、付き合って1ヶ月で小さなことで異常に怒り出す女性の性質に戸惑う。これはヤバい、付き合ってはダメな人なのでは?と思ったが「絶対に助ける!」と宣言して借金を肩代わりしてたので、最後まで助けようと心に決める。しかし、途中から激しいモラハラを受けるようになり、素直に生活費を受け取ってくれないからと、バイト代という名目にして渡してたお金、本来は渡さなくていいお金を、なぜか渡せなくなったら「私への借金」という扱いにされ、さらに激しいモラハラを受けるようになった。この頃には本業の投資もまともに出来なくなり、貯めてたお金も底を尽き、家を失い、ネットカフェでの泊まりと車中泊をするまでに転落する。しかし、彼女は俺から離れない。これを微かに残ってる愛情だと俺は信じて日常的なモラハラにも耐えに耐えてたが、ついにスマホ代も払えなくなり、このピンチが両親に伝わる。両親は俺を救うべく、数百万というお金を、俺が作った借金だと主張する女性に全額支払う。しかし、俺はまだ女性には俺に対する愛情が少しはあるはずだと思ってたが、女性はお金を受け取ったらアッサリと俺から離れた。こうして俺は、抜け殻となって実家に戻ったのである。

 

ここまでが、俺の心に刻み込まれてる悲しい思い出だ。

 

そして、去年の10月からSNSを本格的に始めたのだ。自分の人生の足跡を残すために。

 

ネットでは出会いを求めてSNSをする、出会い厨という言葉があるらしいが、俺は本当に自分の生きた証を残したいからSNSを始めた。

 

だから、相手に迷惑になるかもと思って、自分からははフォローもしないし、自分からいいねもしない。男性でも女性でもフォローされたらフォローバックするし、コメントも書いてくれたら、男女関係なく返事も返す。

 

しかし、このSNS界の女人禁制ナルシストポエマーの俺に女性からDMが来たことがあったのだ。

 

前にも書いたが、まったく更新してなかったTikTok若い女性から突然メッセージが来たことがあった。いきなり、LINEIDが書いてあったから、さすがにこれは騙され選手権最多出場の百戦錬磨の俺には通じませんよと、初ブロックして運営に通報した。

 

俺を舐め過ぎ。だてに人生のほとんどを騙されてきたわけではない。このメッセージはもう最初から俺を騙す匂いプンプンだった。DMでのやり取りを2ラリーぐらいしたらLINEを教えてはいたが、いきなり女性からLINEIDを書いてくるなんてあり得ない。

 

そしてこれは、書いてなかったが、Xの方にも海外の女性からDMが来たことがあった。この人は日本の友達がほしいという台湾の女性だった。この人とは映画の話で盛り上がり、XのDMで何ラリーもやり取りをした後にLINEでやり取りをしたいと言われて、この時はLINEを教えた。

 

この時は何も疑ってなかった。

 

この人はXに自分の写真も載せてて、ネットで店を開いてる女性社長だと言っていた。

 

しかし、甘い言葉を簡単に言うのだ。

 

「ジョージの側に寄り添いますよ、ジョージのそばから絶対に離れない。私たちはより良い親友となり一生友達です」

 

俺は感動したね。海外からの熱いラブコール、俺は台湾のご両親に挨拶を行くことまで考えていた。

 

しかし、次の日からLINEが来なくなった。ジョージの側から絶対に離れないんじゃなかったの?一生友達じゃなかったの?

 

さらにXのフォローも外れてたから、俺はそういう事かと思って、サヨナラのLINEを入れて、その後に自分のLINEのアプリ自体をアンインストールした。LINEはこの人としかしてなかったし、相手のLINEをブロックするのも悪いし、相手の連絡先を入れたままだったら、俺がスマホを落としたりしたら、相手に迷惑がかかるかもと思ったから、LINEのアプリ自体を削除したのだ。

 

この時は詐欺に合う前だったのか、詐欺だったのかすら分からなかった。

 

しかし、その後に、やはり必要な時があるかもと思いLINEを再度インストールしていたが、今回また使う機会が訪れた。

 

それは3日前に遡る。

 

またXに海外の女性からDMが来た。また台湾の女性。そして、またネットショップを経営してる女性だった。

 

また、XのDMで何回かやり取りして、そしてLINEに移動したいと言ってきた。

 

ここで、ちょっと前の海外の女性の事が頭によぎる。同じ台湾の女性だし、ネットショップを経営してたからだ。

 

しかし、まだ俺は、この女性を疑ってない。

 

今回は昨日の夜まで楽しくLINEで会話をした。相手が声も送って来てたから、女性なのは分かった。

 

しかし、また前回の台湾女性のように人生では簡単には言えない言葉をカタコトの日本語で、こう言ってきた。

 

「ジョージほんとに誠実なやつ。優しく正直。君みたいな人を求めてた。一緒なると日本行って一緒暮らす。田舎綺麗な空気を吸いながら子供育て、たまに家族に会いに台湾戻って、のんびり穏やかに暮らすよ」

 

ジョージ、正直感動した!台湾のご両親に挨拶行くところまで想像した。これは運命の出会いなのでは?

 

しかし、ここから段々とおかしくなっていく…

 

「5月ジョージに会いに行く。その時は高級料理店でワインを飲んで一晩語り明かそう」

 

そう言われた。

 

俺はワインなど飲まないし、酒もまったく飲まず、高級料理店など行ったこともない。それを伝えると、こんな言葉が返ってくる。

 

「お金は大切ジョージの生活の質上げる。貧乏悪くないが私のショップは毎日3000ドルは利益上げてる。だからジョージと一緒に稼ぎたい」

 

ここでも俺はまだ疑ってない。昨日はまったくお金の話題も出せずに、夜中の2時ぐらいまで俺とのLINEが楽しい楽しいとLINEをしてたし、本当に俺を騙そうとするなら、関係ないことで長時間LINEはしないと思ってたからだ。

 

しかしだ、ここからおかしくと思うことが何個も出てきた。

 

俺はあまり詳しくない事だし、興味もないネットの販売の話だから、すごいね!とただただ返信するばかりだったが、なんか、執拗にネットでショップの登録をしようと誘ってくる。

 

「ebay」というサイトらしいが、ここでショップを開いて、商品を選んで公開すると、注文が成立して初めてお金を振り込むらしい。そこで例えば1000ドルの商品が売れたら、750ドルは引かれて、250ドルが利益として入ってくるという話だった。

 

ここでは疑いじゃなく、本当に分からないことはしたくないという気持ちだけだ。

 

しかし、彼女はこんな事を言うのだ。

 

「ジョージと世界中を旅行する。その為ジョージの質を上げる。ここが真実。2人で稼いで幸せ。お金は大事よ。モルディブやハワイの綺麗な景色ジョージと見たい」

 

ん?田舎の綺麗な景色がいいと言ってたではないか。俺は海外旅行にも行ったことはないし、ここで、この女性とは合わないかも?と思い始める。

 

だから、今はショップの登録はしないよ、もっと勉強してからだと伝えたら、ここから、かなりしつこく誘われる。

 

本当に詳しく長文で熱心に誘われるから、サイトはどこ?と聞いてみたら、URLがLINEに貼られた。そこに飛ぼうとすると……

 

「悪質なWebサイトが検出されました」

 

この表示が出た。ノートンさんがビンビンに反応してる。

 

ここで初めて「これは詐欺なのでは?」そう思い始めた。

 

遅いよと思われるかも知れないが、俺は本当に馬鹿なんですよ。優しい言葉と長時間、俺に時間を使ってくれることに本当に感動して喜んでいたのだ。

 

だから、信じたくはなかったが、さすがに怪しいと思う事がこの後も何個も出てきたのだ。

 

まず、俺がショップだけでも登録すると言ったら、カタコトの日本語がハッキリとわかる日本語に変わった。何もおかしくない日本語で長々と長文が送られてくるようになったのだ。

 

そして「ebay  詐欺」で検索したら、偽サイト注意との記事が出た。そこに書いてあるのは、

 

「いくつも専用ページはありますが、必ずebay.co.jpが含まれます」

 

この注意書きがあったから、台湾女性が貼ったURLを見たら、このebay.co.jpの文字が入ってない!!

 

さらに、サイトのホーム画面に他の人が商品を販売してるが、レビューに一件もコメントが書き込んでない!!

 

だから、俺はショップを登録して、後、少しで商品公開まで出来る画面まで行ったが、そこで止めた。

 

でも、まだ台湾の女性を信じてた。

 

いや、信じたかった。

 

でも、田舎で一緒に暮らしたいと言ってくれてた女性の姿はもう無くて、お金を一緒に稼いで世界中を旅したい、その為には商品公開をしてほしいと懇願する女性だけがそこにいた。

 

俺は本当に悲しかったし、もうLINEが来ないことを覚悟して、今日は商品公開は出来ないと言ったら、商品公開しないと今日は寝ないとまで言われた。

 

どこまで必死やねん。

 

でも、それでも俺が商品公開をしなかったら、お風呂に入ってクリーム塗って寝ると言い出したから、ここで昨日は終わった。

 

もう本物の女性とLINEしてるのかも怪しいと思った。

 

でも、しかし、一昨日から10時間以上はLINEしてる、かなりの長文のやり取りだ。俺みたいな人間にこんなに時間かけるのか?

 

本当は分かってたけど、もしかしたら、本当に俺に優しくしてくれて、今の俺を必要としてくれる、本当に運命の人なのではないか?という思いもあった。

 

しかし、LINEはもう来ないだろうなと思ってたら、朝にまたLINEが来た。

 

やはり、本当に俺を心配してくれて、自分の稼いでる情報を俺に教えてくれてるだけなのかも?という思いもあったが、一応、その女性の開いてるショップを見せてもらおうと思って、ショップを見せてほしいと言ったら、本当にLINEにURLを貼り付けて見せてくれた。

 

ただ、悲しいかな、またノートンがビンビン悪質なWebサイトだと反応してる……

 

そして、1日に3000ドル稼いでるショップなのに、レビューに一件もコメントがない。一件もだ。

 

このやり取りの間に、

 

「ebay 商品公開を勧められる 詐欺」

 

で、検索したら、いっぱい被害の情報が出てきた。

 

「カタコトの日本語で、しつこく商品公開を勧められて、公開したら、最初はお金は少し戻ってくるが、その後に口座を凍結され、この口座の凍結を解除するにはさらに資金が必要だと言われる」

 

まさに、俺の未来の姿が書いてあった。

 

そして、騙す相手の信用を得るために、長時間時間をかける詐欺集団がいる、数年かける場合もあると書いてあった。俺との10時間なんて楽勝だったわけだ。

 

だから、俺は正直に書いたんだ。

 

「あなたに言われた言葉は本当に嬉しかった。でも、教えてもらったサイトのURLには絶対に入っていないといけない文字がない。レビューに一件もコメントもない。これでは商品公開は出来ません。でも、俺は高級料理店に通うような人間にはなれないし、世界中を旅するような人間にもなれそうもない。これ以上、あなたの大事な時間を無駄にしたくない。そして、本当にあなたが女性なのかも、俺は分からなくなってる。本当に失礼な言葉を言ってしまってごめんなさい。でも、正直な言葉を言わない方が失礼だから書いてます」

 

こう書くと、返事は来なくなった。

 

もしかしたら、本当に優しい女性を傷つけて遠ざけてしまったのかも知れない。

 

ただ、俺が逆なら、相手のお金を使わせるような所には誘導しないし、嫌がってるのをしつこく勧誘もしない。

 

詐欺かどうかの答えは、もっと早い段階で分かってたかも知れない。

 

今回は俺はまったく金銭的には被害にはあってないから、詐欺とは言えない。

 

でも、SNSを始めるという事は、いろいろな事に巻き込まれる危険性があるという事を知った。

 

そして、人を疑う心を持つことも。

 

どんどんSNSに慣れていく自分が嫌になってしまうが、俺は逆の人間になりたいとも思った。

 

 

これからも、人を騙さず、人を裏切らない人間を目指します。