簡単な約束


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子供の頃に、こんなことを言われたことはないかな?


「自分がされて嫌なことを人にしちゃいけません!」


俺がこれを言われたのを覚えてるのは、小学校の時かな?小学校の低学年の時に女の先生から言われたことがあったような…

いつ言われたかは記憶は曖昧だけど、確かに言われたことがある言葉だ。

いや、言われたというか先生に怒られたんだ。俺が他の子に何かをしてしまって、それでこの言葉を言われて怒られた。そして、俺はその時に約束をした。


「自分がされて嫌なことは他の子にはしない!」


しかし、俺はこの約束を絶対に守って生きて来たとは決して言えない。


それは、他人の体の痛み心の痛みを、絶対に自分の痛みとして感じられないからだ。人の痛みを感じることが出来ないなら、知らず知らずのうちに他人を傷つけることがあるのは仕方ないと自分に言い聞かせる…

でも、良い言葉だと思う。この言葉を守ることが出来れば、戦争も起こらないのではないだろうか?


もちろん、この言葉を守ることが出来たらだけど…


人が悩んで苦しんでる時に、よくこんな慰める言葉を言いがちだ。


「あなたよりもっと苦しい人がいるんだから、それぐらいで悩むことはないよ」


一見、励まして良いことを言ってるように思えるが、結構残酷な言葉だと思う。

それは、相手の中の最大の苦しみを大したことないと言ってるからだ。「大したことじゃない」ではないんだよ、本人からしたら。この言葉こそ悩んでる人の痛み苦しみに寄り添ってくれてない。大人の意見として客観的に意見を言ってるつもりだろうが、本人にしたら今の自分の苦しみが世界中で最大の苦しみなんだ。

腕が切り刻まれた痛みと、タンスの角で足の小指をぶつけた痛みは、痛みの大きさとしては客観的に見て同じ痛みではない。しかし、タンスに足の小指をぶつけた痛みでも、それは本人の中の最大の痛みなのは間違いない。

だから、他の人の苦しみと本人の苦しみを比べてはいけない。苦しんでる本人の気持ちに立って痛みを想像しないといけない。


でも、それが出来ないんだよな…


俺はネット上では綺麗事ばかり書いてるが、それは自分が匿名だから人の名前を出して批判したりするのが卑怯だと自分で思ってるから、自然と綺麗事ばかりを書いてる。

もちろん、心のドス黒いジョージもいる。

しかし、やはりド田舎で大自然に囲まれて生きてるからか、ドス黒ジョージのドス黒さは薄まっていってる。心の中に湧き上る人への批判も可愛らしい批判になっていってる。


世間の荒波に揉まれないと、悪人の心も磨かれないものだな。


自分がされて嫌なことを人にしない。本当は子供でも出来る簡単なことなんだけどな…

でも、大人になるとなぜだか、人の痛みと大切な人を失う痛みが分からなくなって間違いを起こしてしまう人が続出してる。


例えば、最近の大きなニュースでも、大谷選手からお金を盗むより、この先ずっと大谷選手と仲良くする方が圧倒的に得なのに、あの人はなんでお金を盗む選択をしてしまったんだろう…

俺が考えるに、何か悪い事をする時には、この悪い方を選択したらどうなるか?その時に、二者択一を想像するくせを付けたらいいと思う。


このお金を盗むと大谷選手から嫌われ縁を切られてしまう。


お金を盗まないと、大谷選手とこの先もずっとパートナーでいられる。


さぁ、どっちを選ぶ?


こんな簡単な二者択一はないだろう。


他には、大好きな人と結婚してる状態で浮気をしたくなったら…


ここで浮気したら、大好きな人の心と存在を失ってしまう。


ここで、浮気をしなかったら、大好きな人と、さらに大切な家族を作って、ずっと幸せに暮らせる。


これも、簡単な二者択一だろう。


もちろん、相手を今も愛してて、絶対に失いたくない存在だということが前提の二者択一だが…


本当の解決策は、大事な人の心の中が分かれば解決なのかな?


でも、相手も自分と同じように、ずっと自分を大切に思っててくれればいいけど、もしかしたら自分から心が離れる瞬間も分ってしまったら辛いな…


その他にも、自分を裏切ってる心を知ってしまう可能性もあるのか…


だったら、相手の心の中の全部は知らなくていい。大切な人の苦しみだけ事前に分かればいい。都合の良い話かも知れないが、大切な人の苦しみを理解しようとする努力は出来るから、そんな思いを日頃から持って一緒にいればいいだけだ。


これも、簡単なことだ。


相手を大切に思ってたら、簡単な事。


本当は人生での大事な事は子供の時から周りの大人が教えてくれてた。


「自分がされて嫌なことを人にしちゃいけません!」


こんな簡単な事、子供に出来て、大人に出来ないわけがない。

 

小さな子供に見られても、恥ずかしくない行動を取れる大人を目指しましょう。