欲望からも逃げられる


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おれは何のために、毎日、毎日、文章を書いているのか?

 

文章を書き始めた動機は、このまま自分がこの世から消えたとしたら何も残らずに消えてしまうだけだという、自分の人生への寂しさを感じたからだ。

 

だから、せめて生きた足跡を残したいという思いからの行動だった。

 

後は少しでもお金に繋がればという卑しさも間違いなくあった。

 

最初の目的の自分の生きた足跡を残すという目的は達成出来てると思ってる。それは1人でも見てくれる人がいるなら達成出来ることだからだ。

 

しかし、お金に繋がるという目的は遥か遠い彼方だ。毎日のアクセス数が後100倍以上は毎日見られないとまとまったお金にはならないだろう。

 

しかし、俺は自分からはアクセス姿を伸ばす努力をまったくしていない。今の現状が俺のやり方の限界であり、このままだと、この状態がこの先も続くと思われる。

 

なので、お金を少しでも稼ごうという目的は、このままでは達成出来ないだろう。

 

だったら文章を書くのを止めるのか?

 

お金を稼ぐのが一番の目的なら、それが叶わない時点で記事の投稿を止めて別の事をするか、もっと積極的に宣伝をしまくるかのどちらかが正解だと思うが、どうしても自分からは積極的に自分の記事を宣伝する事が出来ない自分がいる。

 

人に嫌われてもいいから訪問販売をするようにガツガツ自分を売り込まないと永遠にアクセス数は増えないのはこの数ヶ月だけの投稿で理解した。

 

でも、このままでもいいかなと思ってる自分がいる。

 

一切、お金に繋がらなくても、少人数でも見てくれる人がいるだけで俺にとっては投稿を続ける意味はある。

 

これは承認欲求なのか?

 

そうだとしたら、なんと小さな承認欲求なんだろう。

 

でも、自分らしいとも思う。俺の心は本当に誰かに知ってもらうだけで良かったんだと思う。

 

だから、お金にならなくても、何の不満もなく記事の投稿は続いている。

 

文章を書かなければ、本当に何も残らずに人生が終わるところだった。まだ世の中に不満を持ってたり恨みのような心があった方が悪い方向であったとしても、何かしらの原動力になってたとは思う。

 

本当に植物のように生きる日々だったので、文章を書くだけなのによくぞここまで前向きになれたと思う。

 

しかし、この先の欲望がない。

 

初期に書いた記事で俺が大金持ちになったとしたら、何をしたいかという事を書いたことがあったが、旅をするのが好きだから大きなキャンピングカーがほしいとか全国に泊まれる部屋がほしいとか書いたら、そこからピタッと俺の欲望が止まった。

 

悲しいかな、その先の人間らしい欲望が湧いて来ない。

 

そこで初めて気付いたが、人間の欲望とは、少しでもいいから人付き合いがあってこそ生まれるものだという事を。

 

それはなぜかと考えたら、やはり欲望が芽生える根底には当たり前のように人間関係があってこそなのだ。お金があったら人に見せたい自慢したい、周りの人に良い思いさせたい喜ばせたい、人間関係があるからこそ欲望も湧き上がってくるのだ。

 

人間関係がまったくない俺は、欲望からも逃げられている。

 

これを人間らしいと言えるのか?

 

決して俺が綺麗な人間だと言ってるんじゃないんだ。最低限の欲望さえ出て来ないほど寂しい人間だということだ。

 

だから、ただただ記事の投稿を続けるだけの日々だ。

 

人間らしい明確な目標もない。

 

お金を人より稼ぎたいという欲深さもない。

 

有名になってチヤホヤされたいという思いもない。

 

ただ、毎日誰かに少しでも見てもらうだけで、日々満足してる野望無き人間だ。

 

俺の幸せの器がおちょこサイズだ。

 

人からの優しい言葉ですぐに満タンになり、

 

「生きてて良かった!我が人生に一片の悔い無し!」

 

すぐにラオウが如く天に帰る。

 

これでは人生がいくつあっても足りない。もっと欲深く生きないとクッキリと足跡が残るほどの人間関係なんて生まれない。

 

世の中が人との競い合いで発展して来たように、人間が豊かな生活を送るには欲望という原動力が必要なのだと思う。

 

俺は生きた足跡を残したいと思ってるが、その第一歩の一番の原動力からも逃げられてる人生だ。

 

でも、こんなことを書きながら、また明日からもヒヨコみたいな野望無き文章を書き続けるんだろうな。

 

あまりにも欲にまみれた人間もいやだが、風で吹き飛ぶほどの幸せしか求めない人間も悲しいな。

 

もっと激しく幸せを求める人間だったら、きっと今は周りには人がたくさんいたはずだ。

 

 

 

そんな人生も歩んでみたかったな。