誰を信じたらいいんだ?


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大谷選手の大ファンの俺は今日は本当に悲しい。


何回も過去の記事に書いてるが、俺は大谷翔平は二度と現れない野球選手だと思ってる。

それは野球の能力だけではなく、拝金主義という人間が勝手に作り出したお金の価値観に心揺れない唯一無二の野球選手だから、俺は何回も二度と現れない選手だと言っているのだ。

今回の事件では大谷選手の野球だけに集中したいという純粋な心を利用して、何年も騙して24億円以上もお金を盗んでいたのが発覚した。

俺は何回か大谷選手の事を記事に書いたが、前回は記者会見での悲しそうな大谷選手の心を心配して記事を書いた。

しかし、前回は大谷選手を騙した人間の名前を出さなかった。


それはなぜか?


それは、やはりアメリカに渡ってからの大谷選手を一番近くで助けた人だったからだ。大谷選手の今の活躍があるのは、その人の力がかなり大きかったのは間違いない。だから、いつになるか分からないけど、何年後かには何かの機会で大谷選手の横で、


「あの時は本当にごめんなさい」


そう言って、照れくさそうに笑ってる姿もあるのかな?と思って、俺は容疑者の名前を書かなかったんだ。

あの時のニュースでは盗まれた金額は約7億円近かったけど、それでも大谷選手は世話になった恩義を忘れず、いつか許してくれて、また2人で笑って話せる時が来るかも知れないと思ってた。


しかしだ。今回のニュース内容を見たら、本当に悪質過ぎる裏切りだった。これでは許すのは無理だ。


俺は大谷選手の心を思ったら、本当に涙がこみ上げて来る。


大谷選手は野球が大好きで野球だけに集中したいのに、その裏でなんてことをしてくれたんだ!!


本当は容疑者となった人間の名前を出して痛烈批判をしたいが、匿名での痛烈批判は俺の心が虚しくなるから、もういまさら名前は出さないが、今日のニュースを見て俺はどうしても書きたくなった事があった。

世間では、いい大人がお金の管理も出来ないのか?という大谷選手への批判も多いが、それは後出しジャンケンのような批判だと思った。

なぜなら大谷選手は日本にいた時からお金の管理を母親に任せてたし、アメリカに行った時も野球に集中したいから、今回の容疑者にアメリカまで来てもらったのだ。

だから、お金の管理に対する批判をするなら、日本にいた時からするべきだし、大谷選手は日本にいた時から野球だけに集中したかったのだ。野球で世界一の選手になりたいだけだと思う。だから、それ以外をサポートしてくれる人をちゃんとお金で雇ってただけだ。大谷選手の行動はずっと一貫してる。

誰だって、自分1人で全てを管理してないはずだ。生きて行くには誰かを信用するしかないし、どんな人でも誰かに任せている部分は絶対にある。銀行にお金を預けるのだって、銀行を信用してるから預けるわけだし。


今回の大谷選手の事件は親に裏切られたのと同じような裏切りだ。


親に裏切られたら、一体、誰を信じたらいいんだ?


大谷選手の口座から不正に送金された金額は総額24億5千万、この大金を騙し取るために、この容疑者がやった卑劣な行為とは…


大谷選手の口座情報を勝手に変更…

 
会計士に口座のアクセスを大谷選手本人が拒否してると嘘の報告…


銀行への電話を大谷翔平本人と名乗り、銀行員を騙して送金…


会計士とのミーティングも大谷選手が体調が悪いと嘘を付いて、自分だけが出席して嘘の報告…


この他に大谷選手の口座から野球カード4900万円分を転売目的で購入して、なんとドジャースのクラブハウスに届けるようにまでしていた。


さらに、俺が一番許せないのは、借金の返済が滞ったことにより、大谷選手のすぐ近くまで裏社会の魔の手が迫る寸前まで、大谷選手を危険にさらしたことだ。

 
俺はここまで書いてて、本当に涙を流しながら書いてる。


ガチの涙だ。怒りもあるが、大谷選手の心を考えると俺は本当に悲しい。信じてた人にこんな仕打ちを陰でされてたと知った今、どんな思いで野球に集中したらいいんだ…

 
本当に世界一の選手になんてことをしてくれたんだ…


お金がいくらあっても食べたい物を我慢して毎日トレーニングもして、普通の人間ならば腕の手術はしなくても生きて行けるが、二刀流を続けるために2回も右肘を手術して、必死にリハビリしていた時の卑劣な裏切り…

大谷選手は、あるインタビューで「これまで犯した一番悪い罪は何か?」という質問に、

 
「甘い物を食べた時とか、脂っこい物を食べた時ですかね」


こんなにストイックに、ひたむきに世界一の選手を目指していたのに……

 
こんな大谷翔平のお金を24億円以上も盗んだだけじゃなく、世界中での大谷翔平のイメージをも落としてしまった。

日本ほどアメリカは甘くないから、こんなに騙された証拠が出たとしても、今だに大谷翔平が違法ギャンブルをして通訳に罪を被せたと思ってる人も多数いる。


元通訳の裏切りは本当に罪深い。

 
大谷選手が自分の口座に何年もアクセスしてなかったのもおかしいという意見があるが、この感覚は拝金主義の世界だから、おかしいと感じるだけだ。

これを自分の興味がないジャンルのサイトにまったくアクセスしてないと考えたら全然不思議じゃない。

俺はサーフィンなど、まったくしないから、サーフィン関連のサイトにはまったく興味がない。興味がないサイトに誰だってアクセスしないだろ?

大谷選手はそれがお金なだけだ。しかし、普通の人間はお金の魅力に抗えない。この先も大谷選手よりたくさんホームランを打って大谷選手より早い玉を投げる選手は山のように現れるだろう。しかし、大谷選手ほどお金に囚われない選手はもう出て来ないと思う。それほど、お金の魅力が強力だからだ。

 
だから、大谷翔平は唯一無二の野球選手なのだ。


だから、俺は大谷翔平が大好きなのだ。


それは俺が欲深く、お金によって人を繋ぎ止めようとしたり、自分の魅力の無さをお金で埋めようとした経験があるから、俺は大谷選手が眩しくてしょうがない。

本当は容姿端麗で野球が上手い大谷翔平に嫉妬して僻みの対象にしそうなのだが、お金の魅力に決して屈しない大谷選手を俺は本当は尊敬して憧れている。


ドジャースと大型契約してるから、金の亡者じゃないか?という意見もあると思うが、あれは二刀流でMVPの自分が一番高い契約をしないと後に続く選手の契約額の上限を押えてしまうから、他の人のことも考えて高額な契約をしたんだと思う。

他には大谷選手が金の亡者じゃないという証拠に、大谷選手は契約金のほとんどを後払いにした。普通は後払いには利子を付けるのだが、大谷選手は無利子での後払いだ。10年後の後払いはインフレによって価値が下がるのが普通だから、10年後の後払いによって数百億円も損をすると分かっていても大谷選手は後払いにした。

こんな損することまでしてるのに、大谷選手が後払いにしたのは税金逃れだとも言われてる。どこまでこの世界は拝金主義なんだろう…


俺は親のように信頼してる人に裏切られるなんて、どんな気持ちなんだろうと考える。


お年玉やバイトをして必死に貯めたお金、将来の自分の夢の為に貯めたお金。それを母親に預けて管理してもらってた。しかし、そのお金は母親のギャンブルのお金に消えてて、さらに多額の借金も作ってて、母親は若い男と駆け落ちして行方不明、その借金の取り立てが子供にまで迫って来た。


信頼してる人に裏切られるとは、こんな感じなのか?


まったく関係ない俺が、こんなに熱く語るのは馬鹿だと思われるかも知れないが、俺は本当に悲しいねん。


なんも悪くない大谷選手が、なんで違法賭博をしてると疑われて悪口を言われなきゃならないんだ。


ただ、野球が大好きで努力して、その結果、大金を稼ぐようになっただけなのに、そのお金によって信頼してる人がお金に狂ってしまうなんて、こんな悲しい事があっていいのか?


本人はお金に執着してないのに、今はお金に汚いと疑われている。


こんなに熱く書いてるが、心は本当に悲しくて、いつもより文章を書くスピードはかなり遅い。


大谷選手、本当に頑張ってほしい。


あなたと同じ時代に生まれて、あなたのプレーをリアルタイムに見れるなんて本当に幸せだ。

 

いつかきっと、あなたの心を世界中が分かってくれる日が来るのを俺は祈ってます。

分かっていても…


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今回の記事のタイトルは韓流ドラマのタイトルと一緒だが、このドラマは美男美女が惹かれ合う内容だったが、今日書く内容は恋とは言えない切ない片思いの内容だ。

 

最近、俺はロマンス詐欺というものに引っかかってしまいそうになったが、今ではそれをネタに出来るほどに心は回復はしてる。

 

しかし、他の人はどうなのか?と、ロマンス詐欺で検索すると、出るわ出るわ、騙された人のエピソードがネット上には満載である。

 

今日最初に見たのは、50代の女性のストーリーだ。

 

ストーリーと書くと、まるでドラマのようだが、この50代女性は騙されたと分かった今でも、若いイケメン韓国人男性から電話があると嬉しそうにビデオ通話でスマホ上に映ってる韓国人男性に手を振っていたのだ。

 

しかし、そのビデオ通話に映ってる韓国人男性の映像は男性自身を映してるわけではなくて、詐欺師が身分を偽る為に別の男性の動画を再生してるだけの通話だった。

 

この映像の男性に50代女性は今でも恋してるようだった。

 

なんて切ないんだ…

 

失礼なのは承知の上で正直に書くが、50代女性の事を年下のイケメン韓国人男性が恋愛対象として、男性側から積極的にアプローチをする確率はかなり低いと思われる。

 

この女性は40万円ほどを騙し取られてたが、最初から冷静に考えてみると、怪しい匂いがプンプンする話なのだ。

 

しかし、年下男性からの甘い言葉と長時間のやり取りで、

 

騙されてると、わかっていても…

 

一筋の希望にすがりつき、50代女性は今だに恋してる。

 

俺は不謹慎を承知で書くが、例え嘘の恋であっても、例え一瞬の恋であっても、例え嘘だとわかっていても、一時の幸せがあっただけでも女性にとっては良かったのではないかと思ってしまった。

 

もちろん、詐欺は駄目だし、絶対にあってはならない犯罪だ。

 

しかし、異性から甘くてトロケそうなほどの求愛を受けられない男女は、この世にたくさんいるのだ。

 

別のロマンス詐欺では、奈良県の40代のシングルマザーの女性が東京に住むという40代アメリカ人男性を名乗るアカウントからメッセージを受け取った。

 

男性も離婚していて6歳の娘がいるという。女性にも小学生の子供がいて話も弾んだ。アメリカ人男性は何でも共感してくれて、毎日やり取りしてくれる。

 

そして、男性から結婚を切り出される。

 

40代シングルマザーの女性は自分の子供に兄妹が出来る事を夢見た。

 

しかし、男性から先物取引の投資を持ちかけられたのだ。女性は最初断ったが、

 

「経済力がないと自分の家族が納得しない」

 

と説得され、紹介された投資サイトで取り引きを始め、4回に渡って650万を振り込んだ。

 

俺の場合はネットショップ開設とそこへの入金を促され、ここで詐欺と気づいてお金を入金することはなかったが、この女性もここで相手の嘘に多少は気づいていたと思われる。

 

しかし、

 

嘘だと、わかっていても…

 

男性を信じたかったんだろう。

 

シングルマザーの恋は本当に大変だから。体だけの付き合いを求める男性は多数いると思われるが、子供を含めて女性を真剣に愛するのには、相当な覚悟がいると思う。

 

これはオスの本能だと言ってもいい。他のオスの遺伝子が入ってる子供を自分の人生をかけて育てていくのは、本物の愛が必要だ。

 

だから、この40代女性は夢見てしまった。

 

でも、本物の愛のある男性はシングルマザーの女性に大金を求めるようなことはしない。

 

逆に自分がお金を出して助けようとするだろう。

 

結局は男性が送って来てた男性の娘の写真も、まったくの別人の写真だと判明した。

 

もちろん、お金は返って来なかった。

 

この詐欺はかなりの大金だし、女性に夢を見させ過ぎた。これは本当に酷い詐欺だと思う。

 

結局は、この40代の女性は愛する人と650万円を同時に失った。

 

こんな詐欺は本当に止めてあげてほしい。女性の気持ちを考えるだけで、まったく関係のない俺でも泣きそうになる。

 

俺の場合は騙されそうになったと言えど、本当に嬉しい言葉をたくさん言ってもらった。だから、甘いかも知れないけど、恨む気持ちはない。もちろん、俺を騙そうとしてるのが分かった時には悲しいと思う気持ちで溢れたが、俺は何も損はしてない。嬉しい言葉や優しい言葉をたくさん貰ったからだ。

 

まあ、LINEしてた相手が男だった可能性もあるがな…

 

なんて世界だ。残酷過ぎる。

 

モテモテの人間は更にモテて、モテない人間は一生モテない。

 

しかしだ、モテモテの人間も必ずモテない時が来るんだ。

 

それは誰もが避けられない「老い」という老化現象だ。必ず容姿が衰え、若い時のようにモテなくなる。その時に知るだろう、誰からも求愛されない人間の気持ちを。

 

だからと言って「ざまぁ見ろ!」なんて思わない。

 

もし、自分がモテるからと言って一度でもモテない人間を馬鹿にしたことがあるなら、心で少しだけ後悔して、モテない人間はこんな気持ちだったのかと思うだけでいいと思う。

 

両方の気持ちが分かっただけで、自分の心は成長出来るものだと思う。

 

俺は、今回初めてロマンス詐欺に合い、騙される側の気持ちが本当に分かった。

 

だから、50代の女性の騙されたと分かった今でも相手に恋してる気持ちも分かるし、40代シングルマザーの悲しい気持ちも分かる。

 

でも、また優しくされると気持ちが揺らぐ、嬉しくなる。

 

優しい言葉や甘い言葉が相手からは簡単に出ないのが当たり前だと、

 

心では、わかっていても…

 

それでも、人を信じて心の糧にしてしまう。

 

人を信じない人生の方が、

 

楽に生きれると、わかっていても…

 

 

それでも俺は、人を信じる人生を選んでしまうのだ。

静かに消える時


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俺がネット上から消える時は決まってる。

 

それはもちろん、俺の書いた文章や動画、写真など、俺がネット上で発信するものが誰にも見てもらえなくなった時だ。

 

誰にも必要とされてないのに、それでも発信をし続けることに意味はない。虚しさと恥ずかしさだけが残るだけだ。

 

誰にも見られてないのに発信し続ける俺を露出狂で例えるなら、渋谷のスクランブル交差点で、クリーピーナッツのようにブリンバンバンボーンと全裸で歌い踊り狂ったのに、周りの群衆にそよ風のごとく無視されるのと一緒だ。

 

無視される露出狂ほど恥ずかしいものはない。

 

以前、俺が書いた記事にネット上から消える時はちゃんとサヨナラを言ってから消えるようなことを書いた時があったけど、それは撤回します。

 

その時が来たら、ただただ静かに消えるのみだ。

 

静かにというのは更新をしなくなり、そのまま消えるということだ。

 

ちゃんと前言を撤回しとかないと、俺の大嫌いな嘘つきになってしまうからね。ちゃんと文章に書いて前言撤回をしとかないと。

 

よくよく考えたら、サヨナラを言ってから消えるなんて、自分を、まるで惜しまれつつ引退する大物歌手か何かと勘違いしてるみたいで恥ずかしいと思う心が芽生えた。俺ごときのミジンコ発信者が何を人に惜しまれようとしとんねんと。

 

サヨナラを言ってから消えるなんて、まるでラストコンサートをしてるみたいじゃないか!俺ごときがこんなことしてたら、恥の上塗りだ。

 

誰にも必要とされてないくせに、最後までカッコつける必要はない。たくさんの草木がひっそりと枯れて消えていくように、自分の発信に需要がないわけだから、段々と更新の頻度が少なくなり、そして最後はなんのサヨナラもなく静かに消えればいいだけだ。

 

もう、自分の人生の足跡はネットには残した。しかし俺の文章を一回でも読んでくれてる人でも、今は文章どころか俺の存在すら忘れてる人も多いかも知れないが…

 

でも、それでいい。俺の文章を一回でも読んでくれただけで、俺としては感謝だけだ。感謝の一方通行を、ありがとうのクラクションを鳴らしながら、1人で号泣しながらラストランをするのみ。

 

俺の文章を読まなくて、いいねだけを押してくれるだけでも十分だ。いいねを押してくれるだけでも、俺のページを開いてくれてるのは間違いないわけだから。いいねを押すのも労力はいる。だから俺はそれで十分。

 

今日久しぶりに思い出したのだが、数年前に、いろいろなメディアで聞いた「香水」という歌を歌ってた歌手の人が今はどんな活躍してるかは今はほとんどの人は知らないと思う。俺も先ほどyahooニュースを見てたら久しぶりに「香水」という歌の題名が書いてあったから、懐かしくて思い出したのだ。

 

あんなにYouTubeとかでみんながカバーして歌ってたのに、今ではまるで消えていなくなったかのような扱いだ。

 

世間とは冷たいね。人ごとながら悲しいよ。

 

俺みたいな微生物がネット上から消えたって元々何も影響はないが、あんなにヒットした歌の作者でも、たった数年でメディアでの扱いがほとんど無くなってしまう。

 

40年以上活躍した大物芸能人でさえ、突然のスキャンダルで、今ではほとんど話題にもならなくなった。

 

人前から消えるって、どんな形がいいんだろうね。

 

動物の中には最後の姿を見せないように、仲間から離れてヒッソリと死ぬ動物もいると聞くが、あれは研究者によると、自分の死を悟って自分の最後を見せたくないから群れから離れるわけではないという。

 

自分の死を悟って姿を隠すわけではなく、体調の悪さや体の痛みが何か見えないモノに攻撃されてると思ってるみたいなのだ。だから、その見えない敵から逃げるために一匹で穴に逃げ込んだり隠れたりして、そのまま死を迎えるのだ。

 

生き物の最後は誰だって無様なものなのかな。

 

俺も黙って消える前に無様な姿を晒した方が人間らしくていいのかも知れない。

 

だから、子供みたいに最後のワガママを言ってみようかな。

 

 

僕の事を忘れないでね!

 

 

と、書きながら、心が露出狂の俺は明日も文章を書くのである。

 

欲望からも逃げられる


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おれは何のために、毎日、毎日、文章を書いているのか?

 

文章を書き始めた動機は、このまま自分がこの世から消えたとしたら何も残らずに消えてしまうだけだという、自分の人生への寂しさを感じたからだ。

 

だから、せめて生きた足跡を残したいという思いからの行動だった。

 

後は少しでもお金に繋がればという卑しさも間違いなくあった。

 

最初の目的の自分の生きた足跡を残すという目的は達成出来てると思ってる。それは1人でも見てくれる人がいるなら達成出来ることだからだ。

 

しかし、お金に繋がるという目的は遥か遠い彼方だ。毎日のアクセス数が後100倍以上は毎日見られないとまとまったお金にはならないだろう。

 

しかし、俺は自分からはアクセス姿を伸ばす努力をまったくしていない。今の現状が俺のやり方の限界であり、このままだと、この状態がこの先も続くと思われる。

 

なので、お金を少しでも稼ごうという目的は、このままでは達成出来ないだろう。

 

だったら文章を書くのを止めるのか?

 

お金を稼ぐのが一番の目的なら、それが叶わない時点で記事の投稿を止めて別の事をするか、もっと積極的に宣伝をしまくるかのどちらかが正解だと思うが、どうしても自分からは積極的に自分の記事を宣伝する事が出来ない自分がいる。

 

人に嫌われてもいいから訪問販売をするようにガツガツ自分を売り込まないと永遠にアクセス数は増えないのはこの数ヶ月だけの投稿で理解した。

 

でも、このままでもいいかなと思ってる自分がいる。

 

一切、お金に繋がらなくても、少人数でも見てくれる人がいるだけで俺にとっては投稿を続ける意味はある。

 

これは承認欲求なのか?

 

そうだとしたら、なんと小さな承認欲求なんだろう。

 

でも、自分らしいとも思う。俺の心は本当に誰かに知ってもらうだけで良かったんだと思う。

 

だから、お金にならなくても、何の不満もなく記事の投稿は続いている。

 

文章を書かなければ、本当に何も残らずに人生が終わるところだった。まだ世の中に不満を持ってたり恨みのような心があった方が悪い方向であったとしても、何かしらの原動力になってたとは思う。

 

本当に植物のように生きる日々だったので、文章を書くだけなのによくぞここまで前向きになれたと思う。

 

しかし、この先の欲望がない。

 

初期に書いた記事で俺が大金持ちになったとしたら、何をしたいかという事を書いたことがあったが、旅をするのが好きだから大きなキャンピングカーがほしいとか全国に泊まれる部屋がほしいとか書いたら、そこからピタッと俺の欲望が止まった。

 

悲しいかな、その先の人間らしい欲望が湧いて来ない。

 

そこで初めて気付いたが、人間の欲望とは、少しでもいいから人付き合いがあってこそ生まれるものだという事を。

 

それはなぜかと考えたら、やはり欲望が芽生える根底には当たり前のように人間関係があってこそなのだ。お金があったら人に見せたい自慢したい、周りの人に良い思いさせたい喜ばせたい、人間関係があるからこそ欲望も湧き上がってくるのだ。

 

人間関係がまったくない俺は、欲望からも逃げられている。

 

これを人間らしいと言えるのか?

 

決して俺が綺麗な人間だと言ってるんじゃないんだ。最低限の欲望さえ出て来ないほど寂しい人間だということだ。

 

だから、ただただ記事の投稿を続けるだけの日々だ。

 

人間らしい明確な目標もない。

 

お金を人より稼ぎたいという欲深さもない。

 

有名になってチヤホヤされたいという思いもない。

 

ただ、毎日誰かに少しでも見てもらうだけで、日々満足してる野望無き人間だ。

 

俺の幸せの器がおちょこサイズだ。

 

人からの優しい言葉ですぐに満タンになり、

 

「生きてて良かった!我が人生に一片の悔い無し!」

 

すぐにラオウが如く天に帰る。

 

これでは人生がいくつあっても足りない。もっと欲深く生きないとクッキリと足跡が残るほどの人間関係なんて生まれない。

 

世の中が人との競い合いで発展して来たように、人間が豊かな生活を送るには欲望という原動力が必要なのだと思う。

 

俺は生きた足跡を残したいと思ってるが、その第一歩の一番の原動力からも逃げられてる人生だ。

 

でも、こんなことを書きながら、また明日からもヒヨコみたいな野望無き文章を書き続けるんだろうな。

 

あまりにも欲にまみれた人間もいやだが、風で吹き飛ぶほどの幸せしか求めない人間も悲しいな。

 

もっと激しく幸せを求める人間だったら、きっと今は周りには人がたくさんいたはずだ。

 

 

 

そんな人生も歩んでみたかったな。

いつか落ちていく


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誰だって人生の全盛期はあるはずだけど、人はいつか必ず落ちていく。

 

それは有名人なら人気が落ちることかも知れないし、美しい女性ならモテなくなることかも知れないし、大金持ちなら貧乏になることが人生の転落と言えるかも知れない。

 

落ちる、転落、と書くから印象が悪い方になってしまうかも知れないが、良い時期が長くは続かないと書くと、生きてる生物には絶対に避けることが出来ない自然の摂理だとも言える。

 

そう考えると、金持ちは年月と共にお金が増え続けることもあるから、金に関しては必ず落ちるとは言えないかな。しかし、お金が増えてもお金を持ってる人間は必ず老いて衰えていく。

 

俺は意地が悪いのか、絶頂期の人が落ちていくのを見ると、その人に優しくしたくなる。

 

「ざまぁ見ろ!」などとは、よっぽど嫌な奴じゃない限りは思わない。

 

「ようこそ!我が世界へ!」

 

こんな気持ちだ。勝手に俺と同じ底辺の世界に落ちてきたと思ってしまうのも意地が悪いかな。でも、落ちた時の気持ちはものすごく分かるので、

 

「大丈夫、あなたは何も落ちてない。周りが変わっただけだ」

 

こんな言葉も言ってあげたい。

 

俺が綺麗で若い女性なら、小さな時からモテモテで、周りは優しく接してくれるだろうな。

 

もし俺が綺麗な女性として生まれてたら……

(ここからフィクション、くどい文章が続きます)

 

私の名前は「未来」(みく)、高校3年生の時にTikTokに何気なく投稿した、

 

「ボケてるおじいちゃんにオレオレ詐欺のドッキリしてみた!」

 

動画がバズりにバズって、芸能事務所にスカウトされた。

 

私は小さな時からモテモテで、月平均10人は告白される人生だったから芸能にも興味があったし、声をかけてくれた事務所にお世話になることにした。

 

孫兵おじいちゃんも賛成してくれると思ってたのに、孫兵おじいちゃんは事務所に入ることに大反対。でも、私じゃなくて象印の電気ポットに向かって必死に話しかけて説得してたから、反対してるのもただボケてるだけなのかも?

 

「金むしりスタープロモーション」という、今はまだ小さな事務所にお世話になることにした。

 

事務所の社長は「腹黒としぞう」社長

 

昔は「ヤリステキッズ」というアイドルグループに所属してたみたいだけど、今は引退して若者の夢を応援する事に全力投球みたい。昔のニックネームは「トッシー」なんだって。

 

普通は雇用契約書にサインすると思うんだけど、トッシー曰く「若者の自由を奪いたくない!」との事で、寮の手配やガスや水道の契約のために印鑑だけ渡すことにした。

 

とにかく私にはSNSで発信することだけに集中してくれと言われた。

 

だから私は、最初にバズった「ボケてるおじいちゃん」との動画をシリーズ化することにした。

 

「ボケてるおじいちゃんを限界集落に置き去りにしてみた!」

 

「ボケてるおじいちゃんを山登りに行くと誘って、本当は富士急ハイランドのFUJIYAMAに乗せてみた!」

 

「ボケてるおじいちゃんに初恋の人の墓参りツアーをプレゼントしてみた!」

 

これも大バズリ!

 

TikTokYouTubeの登録者も5万人を突破!

 

今も忘れない。初めてYouTubeでスパチャをしてくれたのは、真心たろうさんだ。千円だったけど、初めて「スパチャありがとうございます!」が言えた日だった。

 

そして、しばらくしたら、なんとYouTube登録者15万人の有名人からコラボ依頼が来た!チャネル名は、

 

ボンレスハム男の世界を縛って行く!」

 

私も昔から見てたチャネルだったから、喜んでコラボを受けた。ハム男さんは本当に優しくて、コラボは大成功!私のチャネルの登録者数が10万人を突破!

 

本当にボンレスハム男さんのおかげだ。「ボンボン!レスレス!YouTube!」の最初の挨拶の声は今も心に刻み込まれてる。

 

登録者が30万人を超えた辺りから、有名人からもDMが届くようになる。有名YouTuberや有名TikToker、サッカー選手や格闘家、さらには中東の王族からも第三夫人にならないか?とのDMも来た。

 

私は昔からモテて来たから、簡単には誘いには乗らないよ。

 

それに、今はもっと有名になりたい夢もある。

 

毎日投稿を続け、ライブ配信を毎日1時間は続ける日々を過ごした。そして、

 

20歳の誕生日に、ついにYouTubeの登録者が100万人突破!

 

この頃にはライブ配信では1万円超えの高級スパチャが飛びまくってた。真心たろうさんは最初からずっとスパチャしてくれるけど、千円や千円にも満たないスパチャばかりだから、私はついつい名前すら呼ばない時も増えた。

 

ボンレスハム男さんからのコラボの誘いも再三あったけど、ハム男さんの登録者は今だに16万人…

 

今の私にはハム男さんとコラボするメリットは何もない。

 

最初はなんとか理由をつけて断ってたけど、最近では平気でハム男さんからのLINEを既読無視してる。

 

それより、登録者400万人超えのYouTuberのベテルギウス翔さんからコラボの依頼が来た!ここはさらにジャンプアップのチャンスだ!

 

このコラボも大成功!

 

私は22才となり登録者は200万人を超えた。

 

さらに、コラボを繰り返すうちにベテルギウス翔さんと付き合うことに…

 

しかし、私にはガチ恋勢が多いから、翔と付き合ってる事は絶対に秘密だ。

 

私の月収は2000万を超えて、イケメン彼氏もゲットして、まさに人生の絶頂期だ!

 

事務所も本当に良くしてくれて、私の収入も管理してくれて、いろいろ投資してくれて、それも順調に増えてる。

 

この幸せがずっと続くと思ってた……でも……

 

でも、そんな幸せの絶頂期に翔が酔っ払って新宿でスマホを紛失する事件が起きた。そこから私との親密な写真が流失するだけじゃなく、翔が私に隠れてたくさんの女性と浮気してたのが発覚。

 

私は翔と同棲してたのがフォロワーにバレたので、焦って、すぐさまフォロワーに謝罪。

 

しかし、ライブ配信での視聴者数は激減…

 

高額スパチャなど、全く投げられない状態になった。

 

こんな時でも、真心たろうさんは自分の精一杯のスパチャを投げてくれてる。でも、私はこんな時でも、本当に大事にしなきゃならない人が見えなくて、真心たろうさんを雑に扱ってしまった。

 

さらに焦った私は、原点回帰として孫兵おじいちゃんをさらに酷使する企画を連発した。

 

「ボケたおじいちゃんを真冬の六甲山に放置してみた!」

 

「ボケたおじいちゃんだけで池の水抜いてみた!」

 

「ボケたおじいちゃんを薬物の売人事務所に突撃させてみた!」

 

しかし、前と同じような動画を投稿しても、まったくバズらない。どうして?何が違う?

 

広告収益がまったく入らなくなり、編集者を1人辞めさせ、2人辞めさせ、最後は結局、自分で動画編集をするようになった。

 

もう、この時には私は25才になっていた。

 

世間的にはまだまだ若いけど、インフルエンサーとしてはベテランだ。どんどん若くて綺麗な子が参入して来る。

 

もう潮時だ……事務所の社長トッシーに言って、預けてるお金と投資のお金も返してもらおう。

 

家に帰ろう。孫兵おじいちゃんとパパとママに会いたい…

 

でも……トッシーからの説明で、今やっと分かった。私の預けてたお金は全てトッシーのキャバクラ代や高級車代、会社の経費に全て消えていた。

 

私の渡した印鑑で、私の名義で、私のお金は全てトッシーに使われていたのだ。

 

私は人気もお金も、そして、私の一番の財産だった若さも失ってしまってた。

 

若くて綺麗なだけで、見聞を広める努力もせず、人を思いやる心も育てず、何より大事な家族さえ大事にしてなかった。

 

全て失って、どん底に落ちないと本当に大事なものに気づけないなんて…

 

でも、こんな私でもパパとママ、孫兵おじいちゃんは「気にせず家に帰ってこい」と優しく言ってくれる。

 

孫兵おじいちゃんは私の頭を撫でながら、

 

「おかえり未来。また一緒に動画を撮ろう!」

 

そんな優しい言葉を言ってくれた。

 

孫兵おじいちゃんは最初から結末を分かってたのかな?

 

だから、あんなに事務所に入る事を反対したのかな?

 

また楽しく、孫兵おじいちゃんと動画を撮ろう。

 

人気にならなくていい。

 

みんな、いつかは年老いて落ちていく。

 

その時に何が大事なのか?

 

誰といるかが大事だ。

 

私には、大事な家族がいつもと変わらず側にいてくれる。

 

もしかしたら、どん底に落ちたと思ってたけど、私の人生は何も落ちてなかったのかも。

 

今日の企画は特別企画で久しぶりのライブ配信

 

「ボケたおじいちゃんの誕生日を家族みんなで祝ってみた!」

 

 

食卓にはハム男さんからの差し入れのボンレスハムが使われ、今日も真心たろうさんがスパチャをしてくれる幸せな1日だった。

 

慟哭が今でも聞こえる


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「慟哭」という言葉をGoogleで調べると、

 

「慟」は「声を上げ、身を震わせてなげく」という意味で、「哭」は「声をあげて泣き叫ぶ」

 

こんな意味だそうだ。

 

この意味にふさわしい悲しみの涙を、俺は見たことがある。

 

今の父親は穏やかになってるが、俺が高校生の時は本当に気性が荒くて、夕飯の時間になると毎晩のように酒を飲んで母親に文句を言っていた。

 

母親に文句を言った後は、その怒りは俺に向かって来た。俺がサッカー部を辞め、帰宅部となったのが気に入らなくて、それをネタにずっとネチネチと父親に怒られていた。

 

俺は夕飯を食べ終わると、下を向いて新聞を見てるフリをして父親の怒りが過ぎ去るのを待つ日々を過ごしていた。

 

新聞と言えば、情報源としては意味のない地元の新聞を最近まで我が家は契約してた。本当に意味がないのだ。新聞配達の人も我が家の周りに人がいないから、3キロ下の新聞置き場までしか新聞を持って来てくれない。だから、そこまで新聞を取りに行くのだ。

 

今はネットもあり紙媒体の情報は遅すぎてあまり意味はないのに、さらにその新聞を取りに行くのが夕方近くになってからだ。一体、なんのために新聞を契約してるのだ?

 

だから、俺は去年、母親に言ったんだ。

 

「新聞を取ることになんの意味あるの?月に三千円も払ってお金の無駄だよ」

 

この質問の答えはこうだ。

 

「周りの人が契約してるから、うちだけが契約を止めたら恥ずかしい」

 

これが田舎特有の発想だ。

 

周りの人の噂を極端に怖がる。

 

しかし、周りには10人も人がいないのだ。人の噂など起こるはずがない。

 

俺の両親は自分たちが損をしてでも恥をかきたくないと思う人種なのだ。

 

夏に観光地になる場所に土地を持ってるが、町に年間10万以下で、その土地を貸してる。夏場はかなりの売り上げになる場所だ。それなの年間10万だ。月に1万円以下の借地料だ。さらに父親が体が悪くなって農作業が出来なくなっていたから、余ってる農地を今年から人に貸すようになったのだが、先ほど「いくらで貸したの?」と聞いてみたら、

 

「5万や」

 

俺はてっきり月に5万かと思ったら、なんと年間5万だった。さらに貸しだす年数さえ決めてない。貸してる間は、我が家の土地なのに、俺たちはその土地に勝手に入ることは出来ない。これは土地を取られたも同然なのではないか?

 

俺が「さすがにもっとお金をもらったら?」と提案したら、

 

「金に汚いみたいで恥ずかしい」

 

ここでも、お金を儲けるより恥をかくことを何よりも嫌う両親の特性が表れてる。

 

金に汚くても、誰も何も言わないよ。

 

こんな田舎で悪口を言われたって、自分たちの耳に届く前に山の深い緑にかき消されて、こちらまで悪い声は届かない。

 

でも、両親は自分たちが損をしてでも、人前で良い顔をする方を選んで生きてきた。

 

これが、田舎で生きるということなのか?

 

炊飯器も12万円もする炊飯器を買ってる。電気屋さんが悪いとは言わないが、店員さんに勧められるまま両親が買ってる姿が見に浮かぶ。店員さんから説明を受けて、やっぱり止めたという事に恥を感じるから断ることが出来ないんだろうな。

 

俺も人の押しには弱いが、それは恥を感じるからじゃなく、相手に申し訳ないと感じるからだ。

 

こうやって書き並べると、結局は自分たちが損しても、何かを守るという点では俺と両親は似た者同士なのかもな。家族だから当然か。

 

そんなビタミン家だが、荒くれ者の父親は俺が高校を卒業するまでは本当に口が悪かった。

 

夕食の時、母親を怒った後に俺に怒りが向かい、その後に再度、母親に怒りが向かった時があった。

 

その時に父親は母親のお腹を箸で指しながら、こう言った。

 

「お前の腹から生まれた子が、こんなダメな奴になったんや!」

 

俺はこの場面を今でもハッキリと憶えている。

 

なぜなら、父親が言った言葉もさることながら、母親が泣いたのだ。初めて見た母親の涙だった。

 

そして、大人となり、あの泣き方を調べてみると、

 

「慟哭」

 

この言葉がピッタリな母親の涙だった。

 

母親の慟哭してる姿を今でもハッキリと覚えていて、父親の言葉も覚えている。

 

夫婦喧嘩を子供に見せないようにと、よく聞くが、これは本当だろうな。俺は父親が母親を怒ってる声を聞くのが本当に嫌だったから。

 

だから、俺は早く故郷を捨てたかった。就職した時は父親とは一生会わない覚悟だったが、今は父親も株式投資を始めたから、毎日のように一緒に仲良く株式相場を眺めてる。

 

あんなに嫌いだった父親へのわだかまりが、今は何も無かったように毎日一緒に過ごしてる。

 

でも、母親の慟哭は今でも忘れず聞こえるんだ。

 

母親は何も悪くない。毎日一生懸命に家族の為に、今も働いてる。何が楽しみなのか、何のために生きてるのか、何のための人生なのか、俺には母親の崇高な心の目的が今だに理解は出来ない。

 

父親は今は丸くはなったが、昔の片鱗は今だに残ってて、嫌な頑固オヤジなのは間違いない。しかし、母親はその頑固オヤジと出来損ないの息子のために毎日毎日、働いているのだ。

 

なんと素晴らしい女性なんだろう。

 

俺はこんな言葉は恥ずかしくて母親には言えないが、俺の文章を見てる人には自慢気に言える。

 

俺の母親は自分のたった一度の人生の時間を犠牲にして、夫のため、兄のために、そして俺のために、毎日毎日、今でも働いているんだ。

 

こんなに優しい人が俺の母親で本当に良かった。

 

でも、今でも母親の慟哭の声が俺の耳には聞こえてくる。

 

だから、母親の慟哭を少しでも思い出して聞こえないように、今は父親にも優しくしてるのだ。

 

憎しみは憎しみしか生まないから、優しい言葉と笑い声で、母親の慟哭の思い出を消せるように、今は父親と母親に優しくしてる日々だ。

 

 

いつかきっと、母親の慟哭が聞こえなくなる日が来るのを願ってる。

大事な人を繋ぎ止める


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文章を書き始めて思うことは、文章には書く人の心が透けて見えるということだ。

 

そして、言葉とは、

 

文字、語順、音、意味によって構成されていて、専門的には音、形式、意味の3つに区分されるそうだ。

 

その言葉を使って、人に思ってることを伝え、人との関係を構築する役割をするのが言葉だ。

 

もちろん態度だけで相手に伝わる事もあるが、やはりちゃんと文章や言葉にして伝えなきゃならない事はたくさんある。

 

多分、俺の文章には良くも悪くも俺の心が入ってるのは見てる人には伝わっていると思う。

 

正直に書いてるのも、もちろん理由としてあるが、俺は悲しい話を書いてる時は本当に涙ぐみながら書いてる時があるんだ。

 

情けない話だが、書いてると当時の事を思い出して、自然と涙がこぼれそうになる。俺が体験したこと、俺が当時思ってたことをこのまま心に秘めたまま、誰にも知られず俺がこの世界から消えてしまったとしたら、俺の心が人に知られる事は無くなってしまう…

 

そう考えると自然と文章に気持ちが入ってしまうのだ。

 

俺は誰かに俺の心を知ってほしいから毎日のように文章を書いている。

 

人に知ってもらえるという事は本当に嬉しい。この思いは文章を書かねば分からなかったことだ。

 

そんな俺も、ある女性の心を知ろうとしなかった事があった。その人は本当に穏やかで何も文句を言わない優しい人だった。

 

その当時の俺は仕事に必死で、その人の気持ちを深く知ろうとはしなかった。

 

なぜなら、その人は何も不満を言わなかったからだ。だから俺は何も不満がないのだと思って、その人の心を注意深く知ろうとはしなかった。

 

その人のしてくれる事を当たり前と思い、その人の笑顔があるのが当然と思い、その人の優しさもいつもあって当然だと思っていた。

 

でも、その人は心の不満のガス抜きを上手にしない人で、自分の心が壊れるまで我慢に我慢を重ねている人だった。

 

そして、その人はある日突然、俺の前からいなくなった。

 

俺は、その人の心が壊れたことさえ気づいていなかった。

 

その人がいなくなって初めて、その事に気づいた。

 

その人は言葉じゃなく、態度で、さり気なくだが幾度となく俺に不満を示していたのだ。鈍感な俺はその人の言葉ばかりに注目してて、その人が何も言わないから何も不満がないと思い込んでるだけだった。

 

いつもあった笑顔も当たり前じゃなく、いつもあった優しさも、いつもあって当然の優しさではなかった。

 

大事な人が側にいてくれる事は当たり前じゃなく、大事な人の笑顔も優しさも当たり前じゃなく、大事な人がしてくれる事全てがあって当然の事ではない。

 

こんな簡単なことさえ、当時の俺は理解出来てなかったのだ。

 

でも、それに気づいた時には大事な人の心は俺の元にはなかったんだ。

 

壊れた大事な人の心は、もう元には戻らなかった。

 

今なら分かる。

 

大事な人の心を毎日気にかけて、当たり前じゃない事に毎日感謝して、大事な人にちゃんと毎日態度と言葉で感謝を伝える。

 

心で思ってるだけじゃ相手には伝わらない。

 

相手に伝わらなきゃ意味がない。

 

だから、俺はこれからも、毎日必要以上に説明臭いクドい文章を書き続ける。

 

 

俺の文章を見てくれる人が大事な人たちだからだ。