何も残ってないはずの人生


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しつこくアホな自分の人生を振り返る。

 

 

俺はアホで馬鹿なのは間違いないが、前科になるような悪いことはしてきてない。

 

しかし、交通違反はある。

 

交通違反は犯罪にはなるようだが、前科が付くような赤切符を交付されたことはない。

今までの人生での交通違反は信号無視1回、スピード違反1回、一方通行に侵入の違反1回で交通違反はこの3回だ。

 

そして、交通事故に巻き込まれたことは2回ある。

 

1回目の事故は飲食店の駐車場から公道に出ようとして反対車線にはみ出して来た車に右横から追突されて当時の愛車シルバーウルフ号はその勢いでガードレールに激突して大破。相手は飲酒運転で無免許の19才の若者であった。

しかも、3人乗ってたが、飲酒運転と無免許運転がバレるのを恐れて、この3人は最初は事故現場から逃げた。しかし、アホなジョージは若者がさらに罪が重くなるのを可哀想に思って、警察には逃げずにすぐにこちらを心配して来てくれたと、若者らと口裏を合わせたのだ。

 

しかし、俺は事故後すぐに自分で警察に電話してたから、口裏を合わせてたのが速攻でバレた。

 

その若者が働いていた会社の社長からは車は好きなのを弁償すると言われたが、若者の少ない給料から毎月天引きすると聞いて、可哀想になって、

 

「安い車でいいですよ」

 

と、謎の男気を発揮したら、本当に最安値の車を持って来られた。

その車は助手席のドアがカギでは開かず、ルームランプの電球が切れてて、運転席のドアは錆びてて開ける度に悲鳴のような音がして、助手席の前にある小物を入れる扉も車屋の人が運転途中に力任せに閉めようとして破壊していた。さらに車内の天井はカビか何かで一面汚れていた。

 

しかし、俺はさらに謎の男気オーラを気合でまとい、

 

「いい車っすね〜!」

 

と、言ってしまい、文句も言わずにボロボロの車をそのまま受け取ってしまった。

 

さらに若者から裁判に有利になる手紙がほしいと依頼されて、俺はネットで書き方調べて、何回も何回も丁寧に書き直して少年に送ったが、その後はお礼も何も無しで、そのまま音信不通となった。

俺はこの事故で、怪我はしなかったものの車はボロボロの車となり、警察署に何回も行く無駄な時間を取られ、本当に当てられ損の日々を過ごしたのだった。

 

2回目の事故は今年に入ってから。

 

去年の10月に車を買ったばかりだったが、直線の道路で、またもや反対車線から飛び出して来た軽トラックと正面衝突。ガラスの破片が額に突き刺さり流血して救急車で運ばれ、目の中にもガラスの破片が入ったりしてて、額には今でも傷が残ってる。

この事故で俺の新しい相棒だったブラックサンキュー号は全損で修理不能。俺の加害割合はゼロの事故だった。

事故の夜に事故相手の老人から電話あり。老人は電話口で泣いてたから、俺は可哀想に思って警察には人身事故じゃなくて物損事故にしてもらった。しかし、俺は任意保険に入ってなかったので、俺が相手の保険会社と交渉をした。

 

しかし、とにかく保険会社の担当者の対応が遅かった。

 

事故の次の日に保険会社に電話をしたら、担当者は今はいないとのことで、折り返しの電話を待った。

 

ひたすら待った。その待った時間は4時間だ。

 

その後に車の状況を見てもらい、俺の車は修理不能の全損なのに買い替えには程遠い金額しか提示されずだった。これにはさすがに強めに抗議したら「検討します」と言われ返事を待った。

 

しかし、また連絡が来ず。

 

またひたすら待った。待った期間は2日間だ。

 

俺も車が無くて困ってるから、仕方なくこちらから連絡したら、

 

「申し訳ありません。ちょうどこちらから連絡しようと思ってたところでした」

 

との答え。そして11万ほど金額が上乗せされたが、これでも同じグレードの車が買えず、父親から「引くな!負けるな!」との強い言葉があったので、今回の事故はイノシシが如く猪突猛進、さらに強気の交渉をした。

俺は胸が痛かったが、これでは物損事故を人身事故に切り替えてでも、再度交渉するしかないとの考えを伝え、再度の金額上乗せの検討をしてもらうように伝えた。

 

担当者は、

 

「分かりました。再度検討して連絡します」

 

そして、また電話を待った。また連絡は来ない。

 

今度は恋の駆け引きと一緒や!こちらからは絶対に連絡はせぇ〜へんで!!

 

と、強気でいたけど、一向に連絡が来ない。

 

またまたひたすら待った。待った期間は4日間だ。

 

しかし、もう辛抱たまらんと、またこちらから電話。

 

すると、

 

「申し訳ありません。ちょうどこちらから連絡しようと思ってたところでした」

 

と、マニュアル通りの言葉を再度聞いて、再検討の結果を聞いたら、なんと今度は逆に金額を下げると、脅しと取れることを言い出したのだ。

言ってる言葉は丁寧だが、最初の提示した金額よりもさらに6万も低い金額を提示して来て、

 

「もう会議では最初の増額分で限界との結論が出ました。これで納得されないのでしたら、最初に提示した金額に下げての示談交渉となりますがよろしいでしょうか?」

 

こんな怖いこと言われた、

 

こぇ〜よ、デカい組織は。

 

あれだけ強気だった父親も、

 

「ジョージよ、ワシらの負けじゃ…もう全てが手遅れじゃ…もうこれで手打ちしろ」

 

えぇ〜あんなに負けるな!引くな!と言ってたのに、なんだこの変わりようは…

 

と思ったが、任意保険に入ってない状態で当てられた俺が悪いのだ。

 

結局、前の車よりグレードの低い車を再度買い直し、俺の額には事故での傷が残り、また当てられ損で今回の事故の後処理は終わった。

 

結局、事故相手の老人からは最初の電話からその後は一切の電話も何もなかった。

 

俺が相手を怪我させてたら直接謝りに行くが、たった1回の電話だけで済ますなんて、これが交通事故では普通なのか?

 

とにかく、俺の人生は損ばかりだ。

 

借金で困ってる女性の借金を肩代わりしたのに、その相手から長年激しいモラハラを受け、無一文で役に立たなくなったら解放された。

 

もう、本当に俺には何も残ってない。

 

人を騙さず、お人好しに生きてたら、結局は何も残らない人生になった。

 

これが現実だ。

 

だから、何かを残すためには汚く生きた方がいいのか?

 

嘘に慣れて、自分の利益を最大限増やそうとする人生の方が今より良い人生になるのか?

 

多分、そんな生き方では俺は勝手に罪悪感で苦しむのだ。

 

飲酒運転の若者の安い給料から良い車を買ってもらったとしたら、俺は今も悔やんでたかも知れない。

 

泣いてた老人を物損事故から人身事故に切り替えて、さらに追求してたら、俺は寝付きが悪くなって不眠症になってたかも知れない。

 

自分が損するか、相手を損させるかを天秤にかけたら、俺は自分が損する方が精神的に楽に生きれる人間なのだ。

 

他人の借金を背負い、長年モラハラを受けてた俺を親は本当に馬鹿だと呆れていた。

 

俺もそう思う。

 

しかし、借金を抱えて子供も抱え、1人、夜の街で苦しんでた女性を俺は見て見ぬふりは出来なかった。

 

今のような何も残らない人生にまたなると分かってても、俺はまたこの女性と出会ってしまったら、この女性を再度助けようとするだろう。

 

今度こそは!と思ってだ。

 

今度こそ、何も残ってない人生を何かが残ってる人生にするためにだ。

 

今の人生には、そんな馬鹿な自分の心しか残ってない。

 

 

しかし、そんな心が残ってるだけで今の人生は悪くないと思える自分もいるのだ。