血を超える


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TikTokを見てたら、海外で養子として赤ちゃんを受け取る動画で、夫婦が涙してる動画が流れてくるようになった。

 

自分の子供として、本当に大事に育てられてるのかな?と思って調べてみたら、日本とアメリカは養子大国なんだそうな。 

 

年間に養子縁組が成立する件数はアメリカが11万件、日本は8万件ほどもある。しかし内容はまったく違う。

 

アメリカはほぼ全てが未成年の養子で、その半分が他人の子供を養子にする他児養子である。

 

逆に日本は全体の約67%が成人の養子であり、他人の子供を養子にする他児養子はわずか1%に過ぎないのだ。

 

なぜ、日本は他人の子供を養子にする特別養子縁組が増えないのか?

 

それは、日本の法律では子供とまったく接点がない親でも親権が発生してるからだ。実の親の同意がなかったり、その親と連絡が取れない場合も多いので、同意が得られにくいから特別養子縁組が増えない背景があるのだ。

 

逆に欧米などは、実の親が子供と接しない期間が一定期間を超えると親権が失われるので特別養子縁組が成立しやすいというわけなのだ。

 

日本でも子供が欲しくて長年不妊治療してる夫婦も多いだろうから、言葉は悪いが需要と供給でうまい具合にマッチングしたら、スムーズに特別養子縁組が出来るようになればいいのにな。

 

でも、実子でも虐待してし殺してしまう人間の形をした悪魔もいるから、いくら可愛い子供とは言え、他人の子を本当に最後まで愛して育てることが出来るのか?

 

ここが他人ながら本当に心配だ。

 

ハリウッド女優のアンジョリーナ・ジョリーは実子を含めた6人の子供がいるが3人は養子だ。それもカンボジア人、ベトナム人エチオピア人という個性豊かな子供たちだ。

 

これを知ると、

 

「金を持ってるから出来ることだ、しょせん金持ちの暇潰しだろう」

 

そんなことを言う人もいるかも知れない。

 

そうだ、金持ちだから出来ることだ。しかし、暇潰しでは絶対にないだろう。

 

実子がいないならまだ分かるが、アンジョリーナ・ジョリーは実子が生まれてからも養子を引き取ってるのだ。本当に子供が好きでないと出来ない行動だろう。養子でも、ちゃんと実子と同じように一緒に育ててる。

 

本当に大金を持ってるという圧倒的な力を持ち、さらに子供に対して深い愛情があるからこそ養子を3人も引き取ってるのだ。

 

お金持ちの人には他人を救う力がある。実はそれは強制ではないのだが、圧倒的なお金を持ってしまうと、ほとんどの大金持ちが慈善事業に力を入れるようになる。

 

まるで、大きな力を持つと自然と人を救う方に導かれてるかのようだ。

 

育ての親の愛情が実の親の血の繋がりを超えることはあるのだろうか?

 

これは超えれる可能性はあるはずだ。

 

毎日一緒に寝て起きて、同じご飯を食べて、風呂入って寝る。毎日のこれの繰り返しで生まれる親しみや愛情には、実の親でも勝つのは大変だと思う。

 

一緒に過ごす時間こそが本当の絆になるはずだ。

 

義理の父と言えば、明石家さんまさんは大竹しのぶさんと結婚すると同時に父親となった。

 

大竹しのぶさんの連れ子だったのだが、亡くなった前の旦那さんから、さんまさんは手紙を受け取った。

 

「しのぶを頼む」

 

と書いてあったそうだ。

 

その言葉を忠実に守ろうとしたのかは分からないが、さんまさんは大竹しのぶさんと結婚して、二千翔さんという連れ子の父親となった。

 

しかし、さんまさんは自分の事をお父さんとかパパとか呼ばせずに「ボス」と呼ぶように二千翔さんに言った。これは、お父さんは言いにくいだろうからという二千翔さんへの配慮だったそうだ。

 

二千翔さんは重度の喘息で、病院に通い、薬を飲んでも治らず、家族で悩んでたそうだが、さんまさんが「1日時間をくれ!」と言って、一晩中、二千翔さんの喉に気功を送り続け、実際に喘息を治したそうなのだ。

 

これはテレビでも放送してたから、本当の話みたい。これは凄いね。愛情が医学を超えたエピソードだ。

 

実子の、いまるさんが生まれても、さんまさんが家に帰った時はまっ先に二千翔さんの頭を撫でたそうだ。

 

こんなに、さんまさんが愛情を注いだからか、大竹しのぶさんとの離婚の時に二千翔さんは、

 

「ボスについて行く!」

 

そう言った。

 

まさに血を超える絆だ。明石家さんまさんが今だに再婚しないのは離婚したと言えど、本当の家族が今もいるからなんだろうな。

 

さんまさん自身も早くに母を亡くし、義理の母親に育ててもらったそうだが、その義理の母親が実子だけを大事にしたので寂しい思いをしたようだ。

 

こんな思いがあるから、さんまさんは二千翔さんを特に大事にしてるのかも知れない。

 

しかし、義母とは上手くいかなくても、その連れ子とは仲良くなって、さんまさんは「チビ」と呼んて本当の弟のように可愛がったそうだ。

 

しかし、その連れ子の弟も焼身自殺によって亡くなってしまった。明石家さんまさんの、あの明るさの裏に結構な悲しいエピソードが多い。

 

だから、いまるさんには、

 

「生きてるだけで まるもうけ」

 

の意味を込めて、いまると名付けたのかも知れない。

 

生まれた時は真っ裸で生まれて来たけど、死ぬ時は服を着せてもらえて死ねる。生まれただけで得な人生や!確かこんな意味だったと思うが、改めて考えると素晴らしい言葉だな。

 

血を超える絆があるのは間違いないが、それは全てのことに対してではない。

 

自分の子を虐待する親もいれば、やはり多いのは連れ子を虐待する親だ。生き物としては、やはり血の繋がりは1番強い絆になりうる。

 

しかし、毎日のように一緒に過ごすうちに血の繋がりを超える絆もあるということだ。

 

特に幼い子供は生きる環境を選べない。

 

だからこそ、周りの大人がしっかりと子供の将来を考えて健やかに生きれる環境を整えなければならない。

 

子供こそが未来であり宝だ。

 

 

全ての辛い思いを超えて、全ての子供が幸せに暮らせる世界になりますように。