あなたが飽きられる時


f:id:aonisai12345:20240211121813j:image

あれほど好きだったのに。


あんなに熱く燃え上がった恋だったのに。


突然、あなたは態度が変わり、私を求めなくなった。なぜだ?どうしてだ?


永遠の愛を誓ったのではなかったのか?あの熱いプロポーズはなんだったの?

 


カップルになった後、結婚した後にそう思う人も多いだろう。


しかし、これは生物学的に仕方ない。男も女も優秀な遺伝子を常に求めるように細胞に刻み込まれてのだから。


最初はお互いが魅力的な異性であったとしても、長年一緒にいると新鮮さは失われ、他の異性に目を奪われるのは止められない自然の摂理なのだ。

 


とくに男は進化生物学的に「浮気をする生き物」だ。

 


女性は妊娠の為に子宮内膜の増殖や卵子の成熟、排卵などを経て、限られた期間しか妊娠が出来ない。さらに一生の間に作り出せる卵子も400個ほどしかない。そして妊娠すれば出産まで少なくとも9か月はかかるから、自由に動くことさえ出来なくなる。


しかし、男性の方はほぼ無制限に精子を作り出せて、女性の妊娠期間のように動けなくなる期間もなく、自由に動くことが出来る。


子孫を繁栄させるのが、生物の最大の目的ならば、男性は機関銃のように精子をバラまくのが最適な戦略になるのだ。


だから、たくさんの女性と浮気したり不倫したりする男性は生き物としては正しい生き方とも言える。

 


ユーラシア大陸の大半を征服したチンギス・ハーンは巨大なハーレムを作り、とてつもない子孫を残している。


モンゴル人の約4人に1人がチンギス・ハーンの直径の子孫と言われており、その内の男性の子孫は1850万人もいるとする研究もあるのだ。


しかし、普通の社会では女性は産める子供の数に限界があるので、結婚相手を吟味し相手の遺伝子の質にこだわる。なので、自然と男性は女性に選ばれる立場となるのだ。これは自然界でも同じで、これを「ベイトマンの原理」というらしい。

 

男性の浮気に関係してるホルモンがある。それが「テストステロン」と言って、筋肉や骨格を発展させて、性への関心を高め、競争心も強めるホルモンだ。


これは女性の卵巣からも分泌されるが、男性のテストステロン濃度の方が女性より60〜100倍も高濃度らしい。


書いてて自分でも恥ずかしいが、思春期の男性は平均すると「52秒に一度は性的なことを考える」らしい。


だから、ジョージは恋ばかりしてたのか?と我ながら納得するしかない…


しかし、特定の女性と何度も性行為をしていると、テストステロン値が自然と低下して冒険的、攻撃性が減少し、性欲も半減する。


これが、カップルになった後や結婚後に訪れる倦怠期の原因だと思われる。


しかし、新しい女性が現れると再びテストステロンが活発に分泌され始める。これは特定の相手とだけ性行為をするより、いろいろな相手と性行為をした方が子孫を増やせる成功度が高まるからだ。だから、男が浮気をするのは本当に自然な生き物としての行動だと言える。


こうした性行動の特徴を、アメリカ大統領カルビン・クーリッジの名前が付いてて「クーリッジ効果」と呼ばれてるらしい。


由来は、カルビン・クーリッジが大統領だった時に夫人と鶏舎を別々に見学した時に、夫人がニワトリが何回も交尾をしてるのを見て、それを随行員に交尾の頻度を聞いたところ「毎日、何十回です」と教えられ「これを主人に話してやってちょうだい!」と言い、それを随行員から聞いた大統領は逆に随行員に尋ねた。


「それは毎回同じメスのニワトリか?」


随行員は「いえ違います。毎回違うメスのニワトリです」と答えた。大統領は、


「ならば、それを逆に妻に言ってやってくれ!」


こんな笑えないエピソードから、同じ相手だとテストステロンが分泌されなくなる効果を「クーリッジ効果」と呼ばれるようになったみたいだ。


まさに男と女の違いを表すようなエピソードだと思う。


しかし、人間は人間なのである。ニワトリではない。


今の日本では一夫多妻も多夫一妻も認められてないから、なんとか1人の相手で満足するしかない。


そう考えると、容姿の良さや性行為などの性的魅力がかなりの割合を占める男女の結びつきだと、長い夫婦生活が持つわけがない。お互い必ず老いが襲ってきて、イケメンはシワシワヨボヨボのジジィとなり、巨乳のスタイル抜群の美女はシワシワタレタレのババァとなる。


そうすると何が残る?


相手への信頼や尊敬、歳と共に衰えない魅力でしか相手を繋ぎ止めれないのではないか?


ならば、今からでも知識を蓄え、誰に対しても優しい慈愛を育て、人から愛される人格を身に付けるしかないのではないか?


そして、本当に愛する人に出会ったなら、男なら正直にこうプロポーズするべきだ。

 


「今はあなたの外見的な魅力に魅了されてます。今はあなたと一緒に暮らして、何回も性行為をして子供を作りたいと思ってます。しかし、生物学的にいつかあなたに性的魅力を感じなくなる時がくるでしょう。しかし、僕はあなたの人格を一番愛してます。いつも穏やかで喧嘩した時でも、あなたは後に引きずらず僕との関係修復に真っ先に注力してくれます。自分が悪い時はすぐに謝ってくれて、僕が悪い時は僕が罪悪感をあまり感じなくていいように必要以上には僕を責めない。あなたを見てると、眩しくてまとも見れない時がある。僕の幼い人格とあなたの人格を比較して、自分自身が恥ずかしくなるからです。あなたが老いて性的魅力がなくなり、健康を害して寝たきりになったとしても、僕はあなたの見捨てず、ずっと側にいる自信が出来ました」

 


「今のあなたの性的魅力より、死ぬまでずっと変わらず残る、あなたの穏やかで人を思いやる人格を僕は心から愛してます。だから、結婚して下さい!」

 

 


まぁ、本当に正直にこう言ったら、ドン引きされるだろうな…


しかし、誰でも、いつかは生物学的には外見的な魅力は飽きられる。


でも、人間は動物じゃない。歳と共に無くならないモノを磨くことは出来る。

 


長々書きましたが、外見的な魅力は必ず衰えるから自分の中身を磨く努力をしましょうというお話でした。