後遺症という言葉を彩る


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1月は交通事故に遭って、怪我は額の出血ぐらいかなと思ってたが、その日の夜になって右の首の付け根が痛くなり、さらに右の目の中がコリコリする。

 

思いっきり目を擦ってみたが、解決しないから、瞬きせずに涙でゴミを洗い流そうと下を見て涙を呼び込む。

 

しかし、涙がいっこうに出ない…

 

だから、子供の時の夏祭りでの渾身のファッションを「ダサ〜い」と好きな子に馬鹿にされた夜を思い出してみた。

 

数秒で涙が溢れた。

 

その涙を指で拭ってみると、硬いモノが指先に…

 

なんと、ガラスの破片だ。額にはフロントガラスの破片が刺さって流血をしたのだが、その破片は目の中にも入ってたのである。急いで、Google先生で調べたら、眼球にガラスの破片が刺さってる可能性ありで、素人ではとても取れないとのことで、後日眼科にも行かねばならなくなった。

 

本当に怖いよ、交通事故…

 

事故の後処理として、自分の大破した車に荷物を取りに行ったら、右のフロント部分は大破してて、前輪は全てパンク。運転席の内部の天井は衝突の衝撃によりグニャリと波打ってた。

 

フロントガラスは外から見るとヒビが入ってるだけのように見えるが、中に入ると運転席と助手席のあたり一面にはガラスの破片が飛び散ってた。

 

これは、目の中にまだ小さな破片が刺さってる可能性があると震え上がった。

 

本当にジョージはよく生きてたと思う。

 

ちょっとでも相手の車が大きく、さらに相手の車のスピードがもうちょっと速かったら、俺は間違いなく、事故の日からブログの更新は出来ない状態だっただろう。

 

そして、その日の夜は久しぶりに人生について考えた。

 

体の後遺症より、心の後遺症の方が強く残ってたのだ。

 

普段から対向車が対向車線をはみ出して、こちらに向かって来たらどうなるだろう?そんなことを考えながら、運転をしたこともあるが、事故の日はそれが実際に起こった。

 

その日は本当に運が良かった。紙一重で俺は生き残った。事故後の自分の車の状態を改めて見て、本当にそう思った。

 

生きるとは本当に奇跡だ。

 

人間が大人にまでなれる確率は1億5000万分の1だそうだ。大人になれるだけで奇跡だ。

 

事故にあった日の俺はさらに奇跡が重なって生き残った。

 

そう考えると、容姿が優れて、お金持ちになって、身分も良くなり、周りからチヤホヤされるのも、もちろん幸せだけど、こうやって生きてる奇跡を噛みしめられる時間も幸せなんだと思った。

 

俺は普段の日は生きてる実感はあまりなかったが、事故により本当に生きるか死ぬかは紙一重なのだと痛感したのだ。

 

事故現場の手前の交差点で、青信号で動き出さなかった前の車を追い抜かずに、前の車が動くまで待って発進してたら、俺は間違いなく事故に遭ってなかった。時間的には、俺の前の車が俺のように正面衝突の事故に巻き込まれてたかも知れない。

 

それか、軽トラック1台だけが、道路脇のブロック塀に追突してた可能性もある。

 

その場合は何もクッションがなく、そのまま壁に軽トラック追突してたら、中に乗ってた老人が1人だけ大怪我してた可能性がある。

 

そう考えると、俺の車が老人の車を右に弾き飛ばしてクッションとなり、老人を救った可能性もある。事実、老人にはケガはなく、血を流して倒れ込んでる俺に謝りに来てたのだ。

 

そんな可能性も考えると、額の切り傷だけで済んで、さらに人を簡単に赦すアホな俺が事故にあった事が他の人にとっては幸運だったとも思える。

 

俺はみんなを救ったのだ。犠牲になるのは俺だけでいい。みんなが生き残ればいい。

 

頭の中でエアロスミスアルマゲドンの主題歌が流れる。俺はみんなを救ったのだ。

 

こんな妄想も事故の後遺症なのか?

 

とにかく、俺はこれでいい。無事に生き残れたし命の大切さも知れた。

 

無くしたモノを悔やむより、今、残ってるモノの大切さを知り、これからを大事にする方が良い人生を生きれる気がする。

 

「生きて生きて行きまくれ!」

 

なぜか、長渕剛のCaptain of the Shipの歌詞が頭の中で駆け巡る。長渕剛の歌が頭の中で暴れ出す!!!ジョージの中のリトル桜島が噴火しそうだ。

 

生きることへの感謝と、またブログを更新出来る感謝、見てくれる人への感謝と、俺を助けてくれた人へ感謝する気持ちを改めて教えてくれた事故だった。

 

後遺症という言葉を調べたら悪いイメージの言葉が並べられてたけど、こんな心になれる後遺症ならば大歓迎だ。

 

 

しかし、今度は交通事故以外の心を彩る後遺症をお願いしたいと思う。